カテゴリ: PostgreSQL 更新日: 2026/02/03

PostgreSQLのMVCCとロックの関係を完全解説!初心者でもわかる同時実行制御の仕組み

PostgreSQLのMVCCとロックの関係
PostgreSQLのMVCCとロックの関係

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「PostgreSQLにはMVCCっていう仕組みがあると聞いたんですが、ロックとどう関係しているんですか?」

先生

「MVCCは、ロックをなるべく使わずに、たくさんの人が同時に使えるようにする工夫です。」

生徒

「ロックを使わないなら、データはどうやって守っているんですか?」

先生

「昔のデータを残しながら、新しいデータを見る仕組みを作っているんです。写真アルバムを想像するとわかりやすいですよ。」

1. SQLとは何か?

1. SQLとは何か?
1. SQLとは何か?

SQLは、データベースという「情報をきれいに整理して保存する箱」に命令を出すための言葉です。 データベースは、紙の名簿や表をパソコンの中に保存したようなものです。

PostgreSQLは、そのSQLを使って操作できるデータベースで、 多くの人が同時に使っても壊れにくい特徴があります。 その中心となる考え方が、MVCCとロックです。

2. 同時実行制御とは?

2. 同時実行制御とは?
2. 同時実行制御とは?

同時実行制御とは、複数の人が同じデータベースを同時に使っても、 データが壊れないようにする仕組みです。

例えば、同じ名簿を何人もが同時に開いて、 ある人は読むだけ、ある人は書き直す、という状況を考えてみてください。 何もルールがないと、内容が混ざってしまいます。

PostgreSQLでは、この問題をMVCCとロックの組み合わせで解決しています。

3. MVCCとは何か?

3. MVCCとは何か?
3. MVCCとは何か?

MVCCは、「マルチバージョン同時実行制御」という仕組みです。 少し難しい言葉ですが、意味はとてもシンプルです。

「同じデータでも、複数のバージョンを持っておき、 人それぞれが自分に合ったバージョンを見る」という考え方です。

写真アルバムで例えると、 昔の写真も残しつつ、新しい写真を追加していくイメージです。 誰かが新しい写真を追加していても、 他の人は古い写真を安心して見ることができます。

4. MVCCがあると何がうれしいのか

4. MVCCがあると何がうれしいのか
4. MVCCがあると何がうれしいのか

MVCCがあるおかげで、PostgreSQLでは「読む人」と「書く人」が ぶつかりにくくなっています。

読み取りは基本的にロックをかけずに行われます。 そのため、誰かがデータを更新していても、 他の人は止まらずにデータを見ることができます。

これが、PostgreSQLが「止まりにくいデータベース」と言われる理由です。

5. MVCCとロックの関係

5. MVCCとロックの関係
5. MVCCとロックの関係

MVCCがあるからといって、ロックが完全になくなるわけではありません。 PostgreSQLでは、役割を分けて使っています。

読み取りはMVCCで守り、 書き込み同士がぶつからないようにするためにロックを使います。 つまり、MVCCは読み取りを助け、 ロックは書き込みの安全を守る存在です。

6. データを読むときの動き

6. データを読むときの動き
6. データを読むときの動き

SELECT文でデータを読むとき、 PostgreSQLは「その人に見えてよいバージョンのデータ」を選びます。


id | name       | age | email
---+------------+-----+-------------------
1  | 山田太郎   | 25  | taro@example.com
2  | 佐藤花子   | 19  | hanako@example.com
3  | 鈴木一郎   | 30  | ichiro@example.com
4  | 高橋次郎   | 22  | jiro@example.com

SELECT *
FROM users
WHERE age >= 20;

id | name       | age | email
---+------------+-----+-------------------
1  | 山田太郎   | 25  | taro@example.com
3  | 鈴木一郎   | 30  | ichiro@example.com
4  | 高橋次郎   | 22  | jiro@example.com

このとき、誰かが別の場所で更新していても、 SELECTは止まらずに実行できます。

7. データを更新するときの動き

7. データを更新するときの動き
7. データを更新するときの動き

UPDATEでは、古い行を直接書き換えるのではなく、 新しい行を追加します。 これがMVCCの大きな特徴です。


UPDATE users
SET age = 26
WHERE id = 1;

id | name       | age | email
---+------------+-----+-------------------
1  | 山田太郎   | 26  | taro@example.com
2  | 佐藤花子   | 19  | hanako@example.com
3  | 鈴木一郎   | 30  | ichiro@example.com
4  | 高橋次郎   | 22  | jiro@example.com

このとき、更新対象の行にはロックがかかります。 これは、同時に同じ行を変更されないようにするためです。

8. DELETEとMVCC

8. DELETEとMVCC
8. DELETEとMVCC

DELETEも、実際にはすぐに消えるわけではありません。 「消された」という印を付けるだけです。


DELETE FROM users
WHERE id = 2;

id | name       | age | email
---+------------+-----+-------------------
1  | 山田太郎   | 26  | taro@example.com
3  | 鈴木一郎   | 30  | ichiro@example.com
4  | 高橋次郎   | 22  | jiro@example.com

古いデータは、必要がなくなったタイミングで整理されます。 これもMVCCによる安全な仕組みです。

9. 初心者が覚えておくポイント

9. 初心者が覚えておくポイント
9. 初心者が覚えておくポイント

PostgreSQLでは、読む処理はMVCCが守り、 書く処理はロックが守っています。

MVCCのおかげで、ロックが少なくても安全に同時利用できます。 最初は「コピーを見ているから止まらない」と考えると理解しやすいです。

この考え方を知ることで、PostgreSQLの動きがぐっと身近になります。

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