MySQLのEXPLAIN完全解説!初心者でもわかるSQLクエリ分析と実行計画の基本
生徒
「MySQLでEXPLAINって聞いたんですけど、何をするものなんですか?」
先生
「EXPLAINは、SQLがデータベースの中でどんな順番で、どんな方法でデータを探すかを事前に教えてくれる仕組みです。」
生徒
「難しそうです…。パソコンをほとんど触ったことがなくても理解できますか?」
先生
「大丈夫です。EXPLAINは、買い物リストや地図を見る感覚で考えると、とても分かりやすくなります。」
1. MySQLとSQL、そしてEXPLAINとは何か?
MySQLとは、データベースと呼ばれる「情報を整理して保存する大きな箱」を管理するソフトです。名前、年齢、メールアドレスなどのデータを、表の形で安全に保存できます。
SQL(エスキューエル)は、そのデータベースに対して「このデータを見せて」「この条件に合う人を探して」とお願いするための言葉です。紙の名簿に線を引いたり、付箋を貼ったりする作業を、パソコンで行うイメージです。
EXPLAINは、そのSQLのお願いを実行する前に、「どの順番で名簿をめくるか」「全部を見るのか、目印を使うのか」を教えてくれる説明書のような存在です。MySQL EXPLAINを理解すると、SQLの動きが見えるようになります。
2. なぜMySQLのEXPLAINが必要なのか?
データベースの中のデータが少ないうちは、どんな探し方でもすぐに結果が出ます。しかし、データが何万件、何百万件と増えると、探し方が悪いととても時間がかかります。
EXPLAINを使うと、MySQLが「全ての行を最初から最後まで見るのか」「索引(インデックス)という目次を使うのか」が分かります。これは、本を探すときに、最初のページから読むか、目次を使うかの違いと同じです。
初心者のうちからEXPLAINの見方を知っておくと、遅いSQLを避ける考え方が自然と身につきます。
3. サンプルテーブルでEXPLAINを使ってみよう
まずは、usersというシンプルなテーブルを用意したと考えてください。これは会員名簿のようなものです。
id | name | age | email
---+------------+-----+-------------------
1 | 山田太郎 | 25 | taro@example.com
2 | 佐藤花子 | 19 | hanako@example.com
3 | 鈴木一郎 | 30 | ichiro@example.com
4 | 高橋次郎 | 22 | jiro@example.com
5 | 伊藤美咲 | 18 | misaki@example.com
次に、20歳未満の人を探すSQLを書いてみます。
SELECT *
FROM users
WHERE age < 20;
このSQLの前にEXPLAINを付けることで、MySQLの動きを確認できます。
EXPLAIN
SELECT *
FROM users
WHERE age < 20;
4. EXPLAINの実行結果の全体像を知ろう
EXPLAINを実行すると、表のような結果が表示されます。これは「実行計画」と呼ばれ、MySQLがどう動くかを書いたメモです。
id | select_type | table | type | rows | Extra
---+-------------+-------+------+-------+----------------
1 | SIMPLE | users | ALL | 5 | Using where
初心者のうちは、すべてを完璧に理解しなくても大丈夫です。まずは「どのテーブルを」「何行くらい見ているか」に注目するだけで十分です。
5. typeは探し方を表す重要な項目
typeは、MySQLがデータをどう探しているかを示します。ALLと表示されている場合は、「最初から最後まで全部見る」という意味です。
これは、名簿を1ページ目から最後のページまで、順番に指で追って探す状態です。データが多いと時間がかかります。
もしindexやrangeと表示されていれば、「目印を使って探している」状態なので、効率が良いと考えられます。EXPLAINのtypeを見ることで、SQLが速いか遅いかのヒントが得られます。
6. rowsはMySQLが見る予定の行数
rowsは、「このSQLを実行するとき、何行くらい確認する予定か」を表しています。実際の件数ではなく、MySQLの予想です。
例えばrowsが5なら、5件すべてをチェックすると考えている状態です。もしrowsが10000と出たら、それだけ多くのデータを見る必要があります。
初心者は、「rowsの数字が大きいほど重くなりやすい」と覚えておくだけで十分です。
7. Extraに書かれる補足情報の意味
Extraは、MySQLが追加で行っている処理を教えてくれます。Using whereと書かれている場合は、「条件を使って絞り込みをしている」という意味です。
これは、名簿を全部見ながら「年齢が20未満かどうか」を一人ずつ確認している状態です。難しく感じたら、「ちゃんと条件は使われているんだな」と思えば問題ありません。
8. インデックスがある場合のEXPLAINの違い
もしageにインデックスという「目次」が付いていると、EXPLAINの結果が変わります。
CREATE INDEX idx_age
ON users(age);
この状態で再びEXPLAINを実行すると、探し方が変わります。
id | select_type | table | type | rows | Extra
---+-------------+-------+-------+-------+-------------
1 | SIMPLE | users | range | 2 | Using where
rowsが減り、typeがrangeになっています。これは、目次を使って必要な部分だけを見ている状態です。EXPLAINを見ることで、インデックスの効果も確認できます。